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精子を守る10ヵ条と最新精子精液検査について

不妊症における男性不妊割合は低くありません。
 
これまで実施されてきた精子精液検査で正常範囲内でも妊娠しない、人工授精、体外受精、顕微授精が成功しないというカップルはたくさんおいでます。
 
精液検査の正常値
(WHOラボマニュアル-ヒト精液検査と手技-5版より)
検査項目 下限基準値
精液量 1.5ml以上
精子濃度 1500万/ml以上
総精子数 3900万/射精以上
前進運動率 32%以上
総運動率 40%以上
正常精子形態率(厳密な検査法で) 4%以上
白血球数 100万/ml未満
 
従来の検査では、どの程度の割合で精子中のDNAが損傷しているかが分りませんでした。
 
今回ご紹介するSCSA(精子クロマチン構造検査)やORP(精液中酸化還元電位)測定では、精子中のDNAの損傷度合いや精液中の酸化ストレスの強さが分ります!
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SCSAを実施して、通常の精液検査で異常がなくても、精子のDFI(DNA断片化指数)が高いと、妊娠率が低くなったり、流産率が高くなったりします。このように高度精子精液検査では、隠れた不妊原因を特定できる可能性があります。
 
従来の精液検査で正常でも、なかなか妊娠できなければ、一度細胞レベル(DNA損傷など)で調べていくこともご検討下さい。
 
そして、何より大切なことは・・・
 
細胞レベルで精子を元気にすること
DNAの損傷を増やさないこと
精液の酸化ストレスとへらすこと等々
 
実際に、これらの改善には漢方や食生活による改善が非常に有効だと考えられますので、気軽にご相談下さい!
 
さて、妊娠力を高めるポイントは、「活性酸素」をコントロールすることです。
 
酸化の原因である「活性酸素」から精子を守る10カ条+αをご紹介します!

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★活性酸素ってなに?

活性酸素はがんや生活習慣病、老化等、さまざまな病気の原因であるといわれております。体内全ての細胞の老化に関わり、細胞を傷つけガンを増加させるのみでなく、ビタミンCの破壊を促進してしまいます。最近では、活性酸素が精子や卵子の妊孕性を下げる原因となる報告が出されております。

★活性酸素が増える原因

活性酸素は毎日の生活の中で私たちの体内で増え続けております。通常は活性酸素を分解する酵素が働くことで、細胞への攻撃を守っているのですが、老化を含めた様々な要因によって体内から排泄することができなくなります。ストレスには、紫外線や放射線、喫煙、薬物のような外的な要因だけでなく、精神的なストレスによっても活性酸素が増加することが分かっています。

【活性酸素を減らして精子を守る10ヵ条】

①禁煙

②ブリーフよりもトランクス

③飲酒は適量に

④長風呂、長サウナは控える

⑤自転車、バイクに乗りすぎない

⑥放射線に要注意

⑦育毛剤を飲まない

⑧規則正しい生活

⑨膝上でノートパソコンを使わない

⑩禁欲しすぎない

【10カ条に追加して8カ条】

⑪運転しすぎない

⑫携帯電話は精巣から離す

⑬昔ながらの食生活

⑭太りすぎない

⑮アンチエイジングを考慮

⑯有機化合物に注意

⑰環境ホルモンに注意

⑱心理ストレスの軽減を

これらに注意して、元気な精子を!

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