■爪水虫の現状
日本人の足水虫、爪水虫の患者数はそれぞれ2,100万人、1,100万人(そのうち両者を併発している症例は860万人)と推測されています。つまり、10人に1人は爪水虫菌を持っているのです!
これらの感染経路は多岐にわたり、足水虫は40~50歳代でピークとなり減少しますが、爪水虫は年齢とともに増え続けています。働き盛り世代は靴を履いている時間が長く足水虫に罹患しやすいようです。足水虫は市販の塗り薬でも治るので、靴を履く時間が短くなる年代で減少すると考えられます。しかし、爪水虫は市販の塗り薬だけでは完治しにくいので、一度感染するとそのままとなるため、高齢者ほど多くなってしまっていると考えられます。
■爪水虫はなぜ治さなければならないのか?
爪水虫は白癬菌の巣のようなもので、これを放置すると何度も水虫を繰り返します。また、水虫から白癬菌が全身に広がり顔や身体に増殖し、いわゆる「タムシ」の原因にもなります。そして、厚くなった爪は歩行の際の痛みの原因になるだけではなく、指に食い込んで傷を作り細菌感染症のもとにもなります。そうならないうちに爪水虫は治療しなければならないのです。もちろん、水虫は家族や周囲の人々に感染するので、大切な方々に感染させないようにしっかり治療しましょう!
■病院での治療はどうか?
これまで爪水虫の病院での内服薬は、肝臓への副作用などが心配されて、高齢者の方には使いにくかったです。昨年20年ぶりに、爪水虫の内服薬「ネイリンカプセル」が発売されました。比較的高齢者にも安心して服用して頂けるようです。爪水虫の塗り薬には「クレナフィン外用液」が主流です。こちらは1年以上使用して2~3割の治療効果です。ちなみに、1年間きちんと使い続けると14万円程の医療費がかかります。(詳しくは以前書いた記事をご覧ください⇒) クレナフィン爪外用液について
■当店での治療は3ステップ
まずは ネオトラバンで消毒します。足や爪だけではなく、履いていた靴下やバスマットも消毒できる優れもの
つぎに足水虫と爪水虫の両方にオススメのアンカビン(塗り薬)。抗真菌成分はもちろん、皮膚や爪を再生させる漢方成分(トウキ・シコン)が特長です