こんにちは。
子宝カウンセラー・ダイエットカウンセラー
認定薬剤師の直田弥丈です!
※ファーボ2月号に掲載していただきました
今回は「便秘」について。誰もが一度は苦しんだことがある便秘。
日本には1000万人以上の便秘患者がいて、当店でも多い相談の一つです。
実は年配の方にとっては「命に関わる病気」で、決して侮ってはいけないのです!
●まず、便秘についてざっくり2つに分けると
・1つ目は排便回数の低下:だいたい1週間に3回排便がなければ(3日に1回は)異常だと自覚して下さいね
・2つ目は排便困難の症状:便が硬く、何とか出ても残便感ありスッキリしない
このどちらか、もしくは両方を満たすと「便秘」といえます。
便秘は若い女性に多い印象があります。これは女性ホルモンの影響で腸の運動が鈍くなるためだと思います。
また高齢になればなるほど便秘になりやすいのは、食事量の減少や運動不足や薬剤の服用などが考えられますが、根本的には加齢により腸や消化管の働きが老化し、腸粘膜の新陳代謝が悪くなることが原因だと思います。
●血圧上昇、脳出血の危険性アップ 意外に恐ろしい便秘
アメリカでの15年間にわたる比較調査によると、
「健康な人」と「便秘の人」の間では、生存率がおよそ15%差がありました。
便秘状態で無理に力んで排便しようとすると、特に高齢者の場合は、動脈硬化が進んでいるので、血圧も上がり大変危険です!
最悪の場合、脳出血を起こして亡くなる方もおいでますので、「たかが便秘」と便秘を放置しないで欲しいです。
余談ですが、42歳でこの世を去った伝説のロックスター、プレスリーもその死因は便秘でいきんだことが引き金で心臓発作を起こしたそうです。
●自分にあった改善方法を見つけて、快便になりましょう
以下のような声をよく耳にします。
・ヨーグルトなど乳製品などを飲んでも改善しません。
・サラダを山盛り食べているのに便が固くて辛い。
・下剤を飲まないと便が出ません。このままでいいのか心配。
・薬を飲んだり、牛乳を飲むと便がゆるくなり過ぎる。
ちょっと赤ちゃんの時を思い出して下さい。
赤ちゃんの時に乳製品を飲んだり、サラダを食べたり、整腸薬を飲んだりしません。だけど、赤ちゃんはいいウンチが出ます!どうして赤ちゃんは快便なのか!?そこに便秘の改善の秘訣があります。
ポイントは、
腸の粘膜に十分な栄養を与えること
腸内細菌(有用菌)に良いエサを与えること
腸内細菌の多様性を高めること
胆汁など消化液の分泌を高めること など
たかが便秘と見過ごさず、ぜひ一度ご相談ください。