通知簿の時期ですが、妊活に取り組むご夫婦にも、「妊娠しやすい体づくり」を取り組んだ評価をお伝えしています。
夫婦の妊娠力の総合点数
妊活の場合、結果は○か✖️・・・
妊娠できれば嬉しいし、生理が来れば悲しいのは当然だと思います。
でも、ご夫婦の妊娠力が以前より○に近づいているのかを、数値化したり、視覚化して評価することで、モチベーションは大きく変わります。
具体的に、夫婦の「妊娠力の総合点」 とは
夫婦の「妊娠力の基礎点」 ー 夫婦の「ダメージ度」となります。
「妊娠力の基礎点」は、精子、精管、卵子、卵管、子宮、ホルモンなど、生まれつき（先天的）備わっているものと考えます。
最も妊娠しやすい方の「妊娠力の基礎点」を100点とします。
次に「ダメージ度」は、年齢、環境、生活習慣（食事、運動、嗜好）など、後から（後天的）妊娠に悪影響を与えるものと考えます。
「ダメージ度」の具体例として、加齢またはAMH低下20～40点、喫煙（副流煙）10点、肥満10点、ストレス10点、偏食（加工食品等）10点、環境ホルモン（ダイオキシン）10点、飲酒5点、電磁波5点、運動不足5点とします。
３組の夫婦の実際点数
当店では、妊娠力の総合点が、７０点以上で自然妊娠、６０点以上でタイミング治療、５０点以上で人工授精、３０点以上で体外受精で妊娠可能と考えております。
A夫婦の場合 妊娠力の基礎点が90点 ダメージ度はご主人のタバコで10点 飲酒で5点、奥様の偏食で10点
夫婦の妊娠力の総合点＝90－25で65点となり、自然妊娠では難しいものの、タイミングで妊娠されました。
B夫婦の場合 妊娠力の基礎点が60点 ダメージ度は奥様の加齢によるAMHの低下で20点
夫婦の妊娠力の総合点＝60-20で40点となり、タイミング、人工授精では妊娠できませんでしたが、体外受精で妊娠されました。
C夫婦の場合 妊娠力の基礎点が60点 第１子は自然妊娠で出産されましたが、第２子希望で10年が経過しAMHがかなり低下してしまい、ダメージ度は30点
夫婦の妊娠力の総合点＝60-30で30点となり、体外受精を複数回行い妊娠されました。
C夫婦様のように、体外受精の妊娠可能のボーダーラインの方は、調子の良い時と悪い時で成否が左右されたり、生活習慣のちょっとした悪影響が妊娠するかどうかに関係してくるかもしれません。
生活習慣の影響について
生活習慣の影響について話をすると、会社の同僚はタバコ吸ってるけど３人子どもがいるから俺も大丈夫だとか、近所の奥さんは偏食で肥満であっても出産してるから私も大丈夫、というようにどうしても他人と比較してしまいます。
しかし、このような方はもともとも「妊娠力の基礎点」が高かったのだと考えられます。
生活習慣や環境の影響は個別には小さいものかもしれませんが、もともと妊娠しにくい方にとっては、基礎点が低いので、小さく積み重ねられたダメージにより妊娠する力がギリギリのところで損なわれているのかもしれません。
妊娠が苦手な体質があってもいい
カゼをひきやすい人、胃腸が弱い人、花粉症の人、癌になりやすい人など、ヒトにはいろいろな「体質」があります。
これと同様に、妊娠しにくい人が居ても不思議ではありません。
個人個人が持っている妊娠力は、個々に異なると考えています。
私の考えでは、「卵子や精子は悪くなることはあっても、簡単に良くなることはない」と思います。しかし、卵子も精子もこれ以上「悪くしない」、その夫婦にとって一番良い状態にしましょう！とお伝えしています。
その努力がどの程度報われるのかは誰にもわかりません。
しかし夫婦で出来ること（決して奥様だけではない）をできる範囲で行っていただき、後悔のないように取り組んでいただきたいと考えております。
詳しく相談したいという方は、お気軽にご予約ください！