今回は、酵素(エンザイム)についての話題です。
酵素はいくつかの層からなる立体構造のタンパク質です。
酵素が無ければ、体の生化学反応は起きないので、生命は存在できません。 酵素は大切なものということは、ご存知な方も多いですが、その特徴を理解されていない方が多いのも事実です。
酵素には3つの特徴がある
まず酵素には3つの特徴があります。
①至適温度
酵素が作用を発揮する最適の温度のこと。 一般に,反応速度は温度とともに上昇するが,酵素はタンパク質であるから高温では変性するため,活性が逆に低下します。 また低体温は、健康に良くないと言われるのも、至適温度に達していないと酵素活性が起こりにくということ。
《至適温度》これは一応の目安で,例外もある。
動物の酵素: 35~50℃ 植物の酵素: 40~60℃
好熱性細菌: 80~100℃(超高熱菌には100℃以上のものも)
②至適pH
酵素が作用を発揮する最適のpHのこと。 酵素活性がpHに依存するのは,それらの原子団の解離がpHによって変化するためです。
③基質特異性
酵素は特定の反応だけを触媒する。また,特定の化合物または一群の化合物にしか作用しない。ここがポイントです。
アミラーゼという消化酵素は、デンプンに作用するけどタンパク質や脂質には作用しません。
またリパーゼという消化酵素は、脂質を分解するけど、糖やタンパク質には作用しません。
体内の酵素は限りがある
体内の酵素(消化酵素、代謝酵素など)は有限です!
また年齢とともに減少しますので、いかに酵素の無駄遣いを避けて、酵素を活性化させるかが、若さと健康を保つ秘訣だと考えています。つまり消化に負担のかかる食生活を続けていると、消化酵素を無駄遣いすることになり、細胞の新陳代謝に使える代謝酵素が減ってしまいます。
そしてタイトルにもありますが、体内の酵素と食物に含まれる酵素は全くの別物です。例えば、食物酵素で有名な○田酵素や大○酵素などの酵素食品を摂っても、体内の酵素が増えるわけではありません。
未消化のタンパク質による弊害
消化酵素が十分に働かず、タンパク質が未消化のまま胃〜十二指腸〜小腸に達すると、リーキガットなどを引き起こします。
最近の研究では、躁鬱等の精神疾患やお子様の問題行動などの一因として、牛乳に含まれるタンパク質・カゼインやパンやラーメンなどに含まれるタンパク質・グルテンが未消化のまま小腸から吸収されて、血液中でモルヒネ様分子に変換され、麻薬を摂取したかのような行動を引き起こすこともわかってきました。
ダイエットにも妊活にも酵素活性がカギ
何を食べるかも大切ですが、いかに体に有害でない状態まで消化してから吸収するかが大切であることがわかります。
ダイエットや妊活においても、消化<代謝となるように体内酵素を活性化させることが大切です!
治りにくいアレルギーや様々な病気の改善にも、酵素を活性化させることは欠かせません。
冒頭でご紹介した酵素活性のある「ゼンザイム」はアミラーゼやプロテアーゼを活性化させることができる医療機関専売品です。じつは乳酸菌を加えてリニューアルしました。
ダイエットや妊活中の方や胃腸の弱い方を中心に喜ばれています。お問い合わせは自然薬舗なおみやへどうぞ。