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目は一生もの。飲む目薬・鯉魚胆についてⅡ

中医学での目の考え方

中医学では「五臓六腑の精は皆上がって目に注ぐ」というように、目は各臓器と深い関係があるため、目に現れた症状は内臓の不調を表していると考えます。
古くから「目は健康の鏡」や「目は心の窓」と言われるのも、ここから来ているのでしょう。特に「肝は目に開きょうする」と言うくらい肝と目は深い関係があるとされています。

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以臓補臓と鯉魚胆

中医学には以臓補臓(臓器の不調は同じ臓器を食べて補う)という考え方があり、視力減退などに対しては古来より鯉の胆のうが食べられてきました。なぜ胆のうかというと、中医学では「肝胆は表裏の関係」であり、目と肝胆は経絡で繋がっていると考えられているからです。
中華では、鯉は魚の王様として親しまれ、いろんな料理に用いられています。鯉は約3ヶ月で稚魚から成魚になる程成長が早く、種類によっては滝を登るくらい筋力が発達しています。
鯉の胆のうは、中医学では鯉胆と言い、漢方の書物には鯉魚胆という名称で記されています。

鯉魚担の加工食品とは

中国の医学書には、目に良い漢方として「真珠散」や「杞菊地黄丸」などが紹介されています。真珠散には、真珠に加えて鯉魚脳や鯉魚胆が使われています。この真珠散と杞菊地黄丸の処方を基本として、田七人参や八つ目ウナギなどを加えてつくられた「鯉魚胆加工食品」があります。当店でも取り扱っています。

鯉魚胆加工食品の臨床試験

日本代替医療学会において、目の健康に良いと言われる鯉魚胆加工食品について臨床試験の結果が発表されました。対象患者は表1の通り、58名の方々に鯉魚胆加工食品を2ヶ月間服用していただきました。

結果は表2の通り、ほぼ全症例において、眼底所見や視力に改善がみられました。

また表3の通り、眼精疲労については、視力が回復しただけではなく、パソコンやスマホ画面のちらつきや読み取りにくさ、充血などの症状も改善されました。
そして表4の緑内障では、症例は少ないですが、2例とも眼圧の低下とともに視力回復も認められました。

旧約聖書にも鯉魚胆が紹介されていた

旧約聖書のトビト記の中に、『トビアが捕まえた大きな魚(鯉)を見た天使ラファエルは、「魚を切り裂き、胆のうと心臓と肝臓は薬として役に立つので、取り出してとっておきなさい」と言いました。トビアがどんな効き目があるか聞くと、「心臓と肝臓は悪霊から人を守り、胆のうは目にできた白い膜に塗って、息を吹きかければ目は治る」と答えました。旅から戻ったトビアが、白い膜ができて目が見えなくなった父トビトの目に鯉の胆のうを塗り、白い膜を剥がすと父の視力が回復しました」と鯉魚胆が紹介されています。

このように鯉魚胆は、東洋西洋を問わず昔から目の健康に使われていた歴史のある食品と言えるのではないでしょうか。
鯉魚胆加工食品についての問い合わせは、自然薬舗なおみやまでお尋ねください。 おわり

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